いやいや、かしこまったらダメでしょと。
え?なんで顧客側から投げられたボールをキャッチせずに、綺麗に打ち返しているの?
おそらく、このようなやり取りは、珍しいものではないのかなと。
サービス業である美容師さんは、顧客側からのオーダーを踏まえ、相手にとって最もベストなサービスを提供するビジネスですし、そう実践されている方がほとんどです。
しかし、中には上記のようなリアクションをとってしまっているケースもあるようです。
そこで、この記事では「お客さんの潜在意識に入っていこうね」と言う内容を書いていきます。
なぜ、そのような難しい内容を投稿するのか?
理由は簡単です。
お客さんの共感を得られるから。
では早速いきましょう!
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いきなりですがchatGPTに聞いてみた!
最近流行りの「chatGPT」
皆さんも、興味本位で使ったことはあると思います。
そこで、記事の本題に入る前に、この記事のテーマをchatGPTに聞いてみました。
どんな回答が返ってくると思いますか?
打ち込んだ質問はこちら
↓
質問
癖毛に悩んでいる女性が潜在的に抱えている不満や悩みを具体的に教えてください
出てきた回答は次のとおりです。
癖毛に悩んでいる女性が潜在的に抱えている不満や悩みは、以下のようなものがあります。
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髪型がまとまらない:癖毛はまとめにくく、髪の毛が広がってしまったり、クセが出てしまったりして、スタイリングがうまくいかないことがあります。そのため、毎朝のヘアセットに時間がかかってしまったり、思い通りの髪型ができなかったりすることがあります。
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パサつきや乾燥:癖毛の方は、髪質が細く、乾燥しやすい傾向があります。そのため、パサつきや枝毛が気になったり、髪の毛が傷んでしまったりすることがあります。
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うねりやクセが気になる:癖毛の方は、うねりやクセが出やすく、そのまま放置するとまとまりにくくなったり、見た目がだらしなくなったりすることがあります。
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スタイリング剤の効果が持続しない:癖毛の方は、スタイリング剤を使っても、持続性が悪く、すぐに崩れてしまったり、うねりやクセが出てきたりすることがあります。
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他人と比較されること:癖毛が気になるため、周りの人と比較されてしまったり、悩みが理解されずに批判されたりすることがあります。
これらの不満や悩みによって、自信を失ってしまったり、ネガティブな気持ちになってしまったりすることがあります。美容師は、このような不満や悩みを抱える女性に対して、適切なアドバイスやヘアケア方法を提供し、自信を取り戻せるようにサポートすることが大切です。
流石の回答。
これだけでも回答としてはある程度の点数が取れる、、、
と言うこともありませんね汗
ChatGPTは、インターネット上にあるデータベースを活用して文章生成するので、
- インターネット上の情報が正確であること
- 正確な情報が多数派であること
この2点がなければChatGPTで生成されるテキストは「誤りだらけ」と言うことになります。
さて、「女性顧客の潜在意識」ですので、当然顕在化されていません。
つまり、インターネットのデータベースには全てがインデックスされているわけではないと言うことです。
ここからがこの記事の本題です。
「癖毛に悩んでいる」を具体化していく
癖毛に悩んでいる女性が潜在的に抱えているものとは何でしょうか。
表面的に「悩んでいる」と言っても、その悩みの「程度」「頻度」は分かりません。
そこで、悩みを具体的に顕在化していく作業としておすすめなのが、「5WHY」です。
この方法は、「TOYOTA式5WHY」とも言われていて、トヨタの社員さんが昔から実践されている問題解決のアプローチ方法です。
下の投稿で具体的に解説しているので、お時間ある方はご覧ください。
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例えば、ChatGPTが生成した下記のテキストをスタートとして、5回WHYを繰り返すと、真相に辿り着きやすくなります。
髪型がまとまらない:癖毛はまとめにくく、髪の毛が広がってしまったり、クセが出てしまったりして、スタイリングがうまくいかないことがあります。
そのため、毎朝のヘアセットに時間がかかってしまったり、思い通りの髪型ができなかったりすることがあります。
「毎朝のヘアセットに時間がかかる」
↓ なぜ、それが嫌なの?
「睡眠時間が短くなる(なった気がする)」
↓ なぜ、それが嫌なの?
「寝不足だと化粧のノリが悪くなる(気がする)」
↓ なぜ、それが嫌なの?
「思い通りにならずにイライラする」
↓ なぜ、それが嫌なの?
「イライラしている自分が嫌いだけど抑えられない」
これは多数派を想定している5WHYではありませんが、めちゃくちゃ少数派でもないようです。
では、上記の情勢がいたとして、潜在的な願望とは何か?
それは、
余裕のある毎日を過ごし、美意識が高く、毎日生き生きとしている自分になりたいけど、現実はそうなっていない。
本当は、もっと女性らしく時間にも、気持ちにも余裕がある素敵な生活がしたい。
と言うことだと思います。(Shikiの推測)
この潜在的なニーズがあると仮定すれば、
この提案には何とリアクションすれば良いのでしょうか。
少なくとも、「かしこまりました!」でもなければ、逆提案でもありませんよね。
考えることが大事です。
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まとめ
女性の気持ちは難しい。
私も自慢ではありませんが、妻にいつも怒られています。
- 表面的には「そうです!」と同意してくれたとしても、本音では同意していない。
- 周りに人がいるときは「可愛い!」と言っても、本音では可愛いと思っていない。
それが女性です。
大事なことは、「男性の思考の尺度で考えないこと」「決めつけないこと」ですね。
ある、わたしの知り合いが、石田◯一さんと飲み屋で会って話したらしい。
会うまでは、あまり良い印象を持っていなかったようですが、会って話をしてからは、ファンになったようです。
その彼女が言ってました。
乗せてくれるのが抜群に上手い!流石だと思った
結局、そう言うことなんですよね。
以前、インスタ運用勉強会のオンラインセミナーで「女性顧客の心理」について解説しましたが、その内容を見た女性から共感が多かった。
これも、1つの反応です。
面白いですね^^