(この記事は、男性美容師向けに投稿しています。)
顧客心理って意識しています?
もし、顧客心理の理解に努めず、サービスのクオリティ(技術)を高めることだけに注力しているなら、それはビジネスとしては大きな問題あり。
まるで、
意中の女性との初デートで、相手の趣味も聞かず、いきなりハードロックカフェに直行するようなもの。
そんな馬鹿なことする人いないでしょ!
って思うかもしれませんが、消費者心理を理解しようとしない人と大した差はありません。
相手のニーズがわからなければ、顧客の興味を引くことはできないし、顧客満足度なんて上がりませんよね。
しかも、相手は女性。
女性の消費者心理は、男性と大きく異なります。
洋服屋の店員に、
「これ、めちゃくちゃ可愛いー。んー、ちょっと考えますね。」と普通に言う方です。
旦那さんに、
「AとBはどっちがいい?」と聞き、「Aの方がいいね。」と回答があっても、躊躇わずに
「そう?Bの方が良いからBにしようかな。」と普通に言う方です。
(個人の想像上の話です。※体験あり)
このような女性でも、実は、購買決定の心理にはルールがあります。
そのルールを理解すれば、ある程度の反応が期待できると言うことです。
女性消費者に男性が一番やってはいけない事
女性の見込み客に来店を促したり、店販を促進する場合、一番ダメなのは
「これ!めちゃくちゃ人気ですよ。おすすめですよ!いかがですか?」
というセールス手法。
おそらく昭和後期ならこのセールストークでも成約していたと思いますが、今は無理。
選択肢が多いため、
- その商品がどうおすすめなのか
- 購入した後に自分の生活はどう変わるのか
- 他の類似商品との違いは何
このあたりをしっかりと説明させられないと購入には至りません。
いやいや、そんなあからさまなセールスなんてしないよ!
とお考えの方も多いと思いますが、ここで質問です。
インスタ投稿のキャプションに「顧客の来店誘導メッセージ」はありませんか?
そのメッセージこそが「女性の見込み客への誘導」であり、先ほど紹介したセールスと同じものです。
サービス提供者が、見込み客に対し、サービス提供者の魅力を伝えるだけならいいのですが、その後に顧客誘導してはいけません。
顧客誘導していいのは、発信者に権威性がある場合だけ。
「あの人が言うなら間違いない!」
と思わせることができていれば、ある程度のセールスは許容されますからね。
さて、この記事で伝えたいのは、この内容ではありません。。。
もう少し深掘りします。
男性と女性が反応する部分は全く違う
まずはこちらをご覧ください。
上の写真はロレックス「サブマリーナー」のWEBページです。
カッコいいですよね。
サブマリーナーはダイバーズウォッチとして販売されていますが、その重厚感から幅広い層の男性たちに人気です。
ダイバーズウォッチなので、その「耐性」などについて書かれていますね。
説明はこれぐらいにして、次のページをご覧ください。
これはcitizenの公式サイト。
北川景子さんがめちゃくちゃ可愛いですよね。
citizenは大人女性に人気があり、清楚な感じがGOOD。
嫁さんがcitizenを着けていたら素敵ですね。
(嫁さんが北川景子さんだったら。。。)
さて、この両者の画像を見て、お気づきの方もいると思いますが、明らかな違いがありますよね。
男性訴求は「機能の優位性」
女性訴求は「置き換えと未来へのイメージ作り」
消費者心理に合わせてアプローチが違います。
男性と女性では反応する部分が異なります。
例えて言うなら、、、
ハイスペックなスポーツカーの機能を女性に紹介しても、ときめく人の割合は、
「スラムダンクで好きなキャラは?」と聞いて「常静高校の御子柴」と答える人の割合より少ないでしょう。
(わかりにくいですか。。。)
女性の反応を増やすには、
女性が反応するアプローチをすることです。
その意識がないのなら、ビジネスで大きな成果を上げていくのは厳しいかなと。
意思決定プロセスを理解する事
男性も女性も、購入決断は一瞬です。
「よし、これにしよう!」
違いはそのプロセス。
男女で全然違いますよ。
少し話を変えます。(変えすぎ。。。汗)
先日、デパートの帰りに、地下の食品街を嫁さんとうろうろしていた時のこと。
年末ということもあり、人で賑わっていました。
(画像はイメージです。)
デパ地下ってコロナの影響もあるので昔ほどではないけど、未だ「試食」ってあるんですね。
個人的には大好き。
お得感ありますもんね。
ただ、この試食って、女性の消費者心理を巧みに利用したセールス戦術って知っていました?
知ってるよ!返報制の法則でしょ?タダでもらったら、そのお返しに購入しないと悪い気をするから、ついつい買ってしまうってやつでしょ。
と「心理学知ってるぞオーラ満開の方」からのツッコミが聞こえてきそうです。
確かにそうですよね。返報性の法則は活用されています。
が、それだけではありません。もう一つめちゃくちゃ大事な購買心理へのアプローチがあるのです。
それは女性が購入を決断するプロセスにあります。
女性って、何か新しい商品を購入するとき、一世一代のお買い物として決断することはほとんどありません。
「試しに買ってみよう!」
この心理で決断されるケースが多い。
試しに奥さんや彼女に聞いてみてください。
特に、日用品など、毎日使う商品(シャンプーやトリートメント含む)だとその傾向が強い。
とりあえず試してみて、良かったら継続しようという心理です。
これ、裏を返すと、購入決断は常に不安があるということ。
では不安な人に購買決定(美容室の場合は来店決定)させるにはどうすべきでしょうか。
不安な人にゴリ押しします?
不安な人が購入決断するときに必要な情報は?
このあたりを理解しておけば、女性向けのセールスは強いですよね。
女性心理を勉強せずに、女性向けサービスを提供している人は、
ゴールがわからないまま走り続けているマラソン状態
最短で結果に近づくには、まずはゴール(相手)を知り、そこに到達するための道順(戦略)を調べることですね。
ブログで具体的に紹介できるのはここまで。
なお、インスタ運用勉強会では次のセミナーで具体事例を紹介します。
メンバーの方で、女性訴求をメインとしている方は、30分の時間投資でたくさんの気づきがあるはずなので、ぜひご覧ください。
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誘導する事は悪いこと?誰にとって悪いこと?
消費者心理って、難しく感じる部分も多いですが、思っている以上に簡単な部分もあります。
調べていくとシンプルな事が多い。
そして、多くのマーケターによって、消費者心理が明らかにされてきています。
消費者心理を探っていくことは、利益に直結しますからね。
消費者心理を誘導する。
こういうと聞こえは悪いですが、提供するサービスに価値がないものならダメですが、価値があるものを提供するために、顧客を誘導する事は、両者にとってWin-Winですよね。
逆に言うと、正しく伝えずに、顧客にあなたのサービスを利用する決断をさせないのは、顧客にとって損失とも言えます。
消費者心理は不変です。
心理だからです。
不変のものを学ぶことはとても効率的ですよ。
まとめ
この記事のタイトル
【美容師向け】これは女性の消費者心理が5分で網羅できる記事です!
はい。申し訳ありません。
5分で網羅できるどころか、ほとんんど解説すらしていません。
情報はありません。
ただし、気づきはあったはず。
その気づきをご自身の「アンテナ」に変換することができたら、僕の情報より価値があるはずです。
- どうしてこれだと反応が出ないのか。
- どうして先輩はリピーターが多いのか。
この疑問をたくさん持ち、その疑問を解いていく癖を身につけることが、消費者心理を理解する手段となります。
「知識」より「体験」
そんな(「逃げ」とも取れる)解説を最後に添えて、おしまいにします。