【結論】
美容学生でもそんな人がいるの???やば!これからすごい人がどんどん出てくるかも。。。
今日のテーマはそんな話です。
次の4月に美容学生さんが入職されるお店も多いですよね。
新たに入ったスタッフは、アシスタントとしてサロンワークのいろはを体験し、日々の練習でスキルアップしながら、スタイリストデビューを目指していく。
こういう流れだと思いますが!
もしかすると、この仕組みが大きく変わるかもしれない。
いや、変わり始めている。
美容学生→アシスタント→スタイリスト→フリーランス・業務委託・独立
この当たり前の流れが変わるんじゃないかと。。。
この記事で、私の妄想を書き綴ります。
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すでに武器があるアシスタントが増えている
先日、インスタ運用勉強会で次の内容を話ししました。
LAB.by CHAINONの大垣さんを特別講師としてお招きし、二人で「これからの求人施策」について話ししました。
(上記集客施策に興味があるオーナーさんは個別にご連絡ください。)
大垣さんとの事前の打ち合わせや、他の美容師さんとの意見交換でもよく出ているのがこれです。
↓
「すでに武器を持っている美容学生が増えてきた」
その武器とは、美容技術ではありません。
美容技術と同じぐらい大事な武器。
それは、
「人を惹きつけるスキル+同世代への影響力」
入職した時点お客さんが集められる。
学生時代から予約が入っていた。
これらが現実にあるようです。その背景には、SNSを活用した「情報発信」があります。
- インスタフォロワー1万人
- TikTokフォロワー3万人
- YouTube登録者数1万人
このような情報発信ツールでのフォロワーがすでに爆発している意識高い系の美容学生が増えてきて、そして、今後ますます増えていくのかと思います。
その理由は、「影響力を持つことができる証拠とそのノウハウが情報拡散していくから」
私も頑張ればなれるんじゃないの?
そういう発想が広まると、追随する人は増えますからね。
追随した人全員がたどり着くことはないにせよ、成功体験が無料で情報共有され、ある程度の作業時間が確保できる学生さんなら、高い確率でたどり着くのではないかと考えています。
美容学生の強み
あともう一つは、美容学生さんの強みとも言える部分。
それは、エンゲージメント初速です。
SNSでのバズ&フォロワー拡大において、最も重要なのは「エンゲージメント初速」です。
SNSというフローコンテンツ型の情報ツールでは、コンテンツクオリティに加え、フォロワーを常時取り囲ませる魅力がめちゃくちゃ大事です。
常時取り囲ませることができるアカウントは、アルゴリズム的に評価が高くなることは間違いない。ではどうすればそのように評価されるのか。
その指標が「エンゲージメント初速」
投稿してすぐに反応してくれるフォロワーがどれだけ多いのかが、アカウント成長に重要です。
- 学生さんってある程度時間ありますよね。
- そして友達どうしてもシェアする文化がありますよね。
- 同年代に受けるコンテンツを作るセンスもありますよね。
バズを引き起こす条件は整っているわけです。
さあ、そんな武器を持った美容学生さんが今後どんどん増えてきた時、
「いやいや、若い奴なんて技術ないじゃん!それでお客さんにサービス提供するのダメでしょ!」
と考えているのなら、少しもったいないなと思います。
(この思考は大垣さんの受け売り笑)
確かにそうかもしれない。
技術鍛錬に時間を費やしてきた先輩たちが、楽をして結果を出している風に見えることに否定的に感じるのはすごく理解できる。
でも、ビジネスって感情ではないですよね。
結果です。
ご自身の結果が増えるなら、若い世代からも吸収できるものは吸収する方が良いですよね。
そこで考えます。
若手から吸収することとは。
サービス業の概念
大事な話なので、少しお時間を。
サービス業って「顧客ニーズがあり、その顧客ニーズを満たす商品(サービス)を提供する」からこそ成立するはずです。
つまり、どれだけ素晴らしい商品でも、顧客ニーズがなければ意味ないわけです。
iPhoneやiPadのように、顧客ニーズの間に、「0→1」を作るクリエイティブ思考があれば別ですが、ほとんどの場合は、顧客ニーズありき。
言い方を変えると、「商品ありきではない」ということです。
自分の商品(サービス)は最高なはず!知ってもらえさえすれば売れるはずなんだが。。。
このような思考こそが「商品ありき」であり、マーケティング思考ゼロで大変危険。
消費者が(顕在的にも潜在的にも)必要としているものこそが正義であり、決めるのは消費者というわけです。
そして、それを正しく見せるように工夫することが利益拡大には重要です。
いくら誘導したり、セールスしたとて、決断するのはお客さん。
お客さんが、必要とするなら、たとえ「サービス単独の相対評価が最高ではなかった」としても、顧客にとって利用する価値は大きいと言えます。
トヨタの方が圧倒的に性能が良いのに、テスラの方が人気になっている。
これと同じかな。
では、美容業界に話を戻します。
10代20代の消費者が、本当に求めるニーズって何でしょうか。
高い技術力のみで評価しているわけではありませんよね。
本当の顧客ニーズって何なのか?
上手いと上手そうの違い
10代や20代の顧客ニーズを紐解くと、とても複雑にいろんな要素が絡んでいると推測されます。
判断基準 | 評価項目 |
上手そう | 美容師さんの技術 |
良さそう | 美容師さんの人となり |
人気出そう | 美容師さんの将来性 |
話し聞いてくれそう | 美容師さんや店舗雰囲気 |
可愛くしてくれそう | 過去の実績 |
友達に自慢できそう | 権威性 |
コスパ良さそう | 価格+α |
このような判断基準があった場合、どれか1つで決めるわけではありませんよね。
評価のウェートは人それぞれですが、おそらく各項目の掛け算になるのかと。
ここで間違いやすいポイントは、
「上手そう」と「上手い」は違うということ。
「上手い」がマストなら、スキルのある人にばかりお客さんが集まるのですが現実はそうじゃないですよね。
- 上手い→上手にカットするスキル(技術力)
- 上手そう→上手そうに見せるスキル(見せ方)
この2つは混同すると危険。
勉強会でも何度も解説していますが、
技術力は、顧客満足度を引き上げるためのものであり、これをもって集客することはできない。
集客するなら、自分が提供するサービスの魅力を、お客さんが必要としてくれるよう、見せ方を工夫することが大事。
集客に力を入れるなら、「技術」より「見せ方」。
10代20代の消費者に刺さる「見せ方」を用意すれば、確実に反応が増え、集客できるということです。
上で紹介した10代20代の消費者ニーズを満たすコンテンツを作ることができるのが、同じような感性を持つ若手美容師さんなのかと。
【結論】インフルエンサーと勝負しちゃダメ
結論としては、上記のような影響力があるインフルエンサーと、同じ土俵で勝負しちゃダメということなんです。
ビジネスの基本は「勝負せず、自分の土俵で戦うこと」です。
相手と戦っても利益は分配されるだけ。
勝負ではなく利用です。
相手の強みを自分のメリットに変換させる機転が結果を生みます。
- 影響力のある人とコラボする
- 影響力のある人のサービスを受ける
- 影響力のある人にサービスを受けてもらう
リアルでもアカウント上でもこのような絡みを作ることで、認知拡大していく可能性が大。
その上で、相手とのパイの取り合いではなく、3C分析をしっかり行い、勝てる戦いをすることですね。
そして、並行して分析をしていくこと。
- どんなコンテンツが人を惹きつけているのか?
- そもそもコンテンツが魅力なのか?そうじゃないのか?
- そうじゃなかったとしたら何が原因か?
分析していくと見えてくるものがあるはずです。
若い世代でも年齢層が高い世代でも、成功には理由があるはず。
その理由に近づくことで、ご自身の成果もまた変わってくるはずです。
その他
今日の話は概念的なものなので、中身はないのですが、個人的には近い将来の重要な事項だと思っています。
若い感性を持ち、若い世代に支持される美容師さんが増えてきた時、先輩達はオンライン上でどのように結果を出していくべきか。
私の中では、その答えを探っている段階であり、いろんな美容師さんとの意見交換を踏まえ、少しずつ見えてきた部分があります。
5年後・10年後も利益を増やすために、今何をすべきか。
このテーマを持ち、クローズドで情報発信を継続します。