今日は20時からミーティングがあり、それまでの間、少し時間があるので、記事を書きます。
(もう、メルマガみたいなノリになってきました。)
さて、今日のテーマはタイトルの通り
「お勤めの美容師が給料を増やすための手法」
これまで、外部から美容業界を見てきた経験と考察をもとに紹介していきます。
なお、当然ですが、
「歩合が高いお店に転職しよう!」などのような当たり前のアドバイスでもなく、
「スキルを身につけて高単価のお客さんを集客しよう!」などのような口で言うなら簡単だけどそれができないんだよ的な内容ではありません。
少しマーケター寄りの情報です。
LETS ロジカルシンキング!
給料はどうやって決まる?
さて、給料を増やしたいと言っても、それは「もらう側の主張」であり、その主張が通るほど、ぬるま湯温泉状態の世の中ではありません。
給料に関して、もらう側の主張とは、存在しないも同然。
「もっと上げてほしい!」
「よし、わかった!」
なんて会話は、どの業界でもほとんどない。
もらう側の人は、給料を「労働の対価」として認識しています。これは間違いありませんし、労働基準法でもその定義がされています。
だから、
「これぐらい働いているのだから、もっとよこせー!」
と言う感情も、時には芽生えます。
ところが、経営者はどう考えているか。
給料って、経営者にとっては「経費」です。
経費ということは、家賃や水道光熱費、消耗品などと同様、「カットしたい対象」です。
「従業員には、将来も活躍してほしいから、たくさん給料を払っている。それは投資の意味がある!」
なんて話を昔聞いたことがありますが、100%ウソです。
もし、そうだとすれば、経営者的に怪しいかと。
雇用契約はあくまでも、「契約」であり、そこには「義理人情」は存在しません。
「契約書にはこう書いているけど、実際は違うんだ!」
なんてことがまかり通るなら、契約書なんて必要ありませんからね。雇用契約は書類が全てです。
つまり、真っ当な経営者なら、カットしたい対象である「給料(人件費)」をどうやって抑えるか、支払った以上のリターンが得られるかを考えています。
ここが大きな違い。
給料と経費
文字にすると理解できることでも、いざ当事者になると、その思考にならないものです。
人は、相手の思考を探る前に、自分の思考に素直に生きます。
わかっていても、その通りに理解できないのが人間というもの。
「給料と経費」の認識は、思いのほか大きいかと思います。
給料アップの提案方法を考察
自分の給料を「働いて得られる対価」としてしか捉えていないと、その給料額は増えて行かない。
たとえ、お客さんをたくさん呼び、その分の歩合をもらえるようになっても、「相応の歩合」しか貰えないのではないでしょうか。
ここでマーケティング思考発動!
そもそも、オーナーさんの頭の中に、あなたの給料を引き上げる選択肢はあるのでしょうか。
まずは、そこから考えていく必要あります。
マーケティングとは、
市場分析→仮説→施策実施→効果検証
このサイクルで行うものですので、最初の「市場分析」つまり、給料支払い者(オーナーさん)が考えていることを理解することが最も優先される。
きっと、オーナーさんの頭の中は、自社利益がほとんどです。当然です。
会社が潰れると、給料どころの騒ぎではありませんからね。
「給料」より尊重されるのが「雇用」ですから、その雇用を守ろうとすると、当然、自社利益を積み上げておく必要があります。
儲かったから使っちゃえー!
では、経営破綻まっしぐらです。
給料を抑えつつ、利益を積み上げ、経営リスクを減らしておく。
これが大部分のオーナーの思考。
そんなオーナーの思考に入り込み、「よし!じゃあ、君の給料を引き上げよう!」と説得させるのは相当難しいのですが、、、
もし、次のような提案があればどうでしょうか。
例
今、当店のホームページは、検索エンジンでヒットしていません。
ここをもう少し頑張ると、Webサイトでの露出が増え、ホームページ集客できるようになるはずです。
現に、ライバル店の**は、ホームページからの集客が多いようです。
ホームページは、運用を頑張ると、資産となり、継続してお客さんを集客できます。
そうすると、ホットペッパーにたくさんの広告費を支払う必要もなく、広告費も下げることができます。
もし、私に運営を任せていただけるのなら、当店のWebサイト運用をお願いできませんか。
給料は入りませんが、勉強代も必要ですし、モチベーションも上がるので、ホームページからの集客1件あたり、2,000円の成果報酬をいただけると嬉しいです。
このような提案をしてみると、オーナーさんはどうでしょうか。
オーナーの頭の中で、給料が「経費」から「投資」に変わっていくはずです。
オーナーって、リスクが怖いものです。そのため、いかに、オーナーが感じるリスクを低減させるか。
ここを先回りする方法を探し、そのためのスキルを身につけ、行動すれば、オーナーの皆様から
「お!こいつすごいな!手放せないから給料を引き上げて止めておこう!」
と思われるかもしれませんね。
もちろん、上記の提案はほんの一例。
他にも、
- 近隣の儲かっているお店を覆面調査してレポートする
- おしゃれなカフェでアンケート調査し、レポートにまとめる
などなど、いろんなアイデアがあるはずです。
思考を働かせていけば、面白いとは思いますよ。
という話でした。